よもやもダンプ

気が向いた時にアウトプットしておくところ

雑記#46

ボカロを使い始めた。

自分はこれまでボカロとはあまり縁がなかった。
自分が中学のころぐらいはニコ動が一番盛り上がっていたころで、中二病な頃にボカロブームが直撃していた。 オタクな自分の周りにいた友達はニコ厨なやつらばっかりでみんなボカロの曲を聴いてたし、一緒に流行ってた東方も合わせて、今でもカラオケに行くとボカロ曲とか東方アレンジを歌ってたりする。 ただ自分は流行りのものは無視したくなるタイプの人間なので、その頃はボカロの曲は全然聞かなかったし、東方も旧作FM音源の曲からウルフチームのゲーム曲とかに興味が走って行った。
そのあとDTMサークルで曲を作る時も周りの人はボカロで曲を作っている人もいたけど、相変わらず自分はゲーム音楽からチップチューンにジャンルが変わっていったままサークルを抜けてしまった。

この間ピアノロールの動作についていろいろ調査しているときに、たまたまボカロに触るタイミングが合っていろいろ試してみた。
初めは音符を並べて歌詞を当てはめて歌わせると機械的な声が出てきて、まあこんなもんだよなと思っていた。 ただ歌声パラメータが色々あるのに気が付いて、いろんな値を設定してみると出音が変わっていって、なんとなくシンセサイザーで音色づくりをしている感じになってきて面白くなってきた。 あまりボカロ界隈は詳しくないけど言葉は知っていた「調教」をどういう感じやるのかYouTubeで調べていると、勉強になるのと同時に自分の中でのボカロのイメージがだいぶ機械的なものだったということに気づかされた。

【Hatsune Miku NT vs. V4X】 Platina / プラチナ 【Cover】 + VSQx/ppsf - YouTube

なんだ、ボカロでも人間っぽい声って作れるじゃんって思ったのと同時に、これどうやったらここまでうまく歌わせるのかプチショックを受けた。
自分がボカロを避けてきた理由の一つに、よくあるMVで歌詞がデカデカと表示されるのが恥ずかしくて見ていられないというのがある。 普通の曲だと特に歌詞を強調するわけでもなく音楽として耳に入ってくるのに、ボカロの曲だと目に強調してまで歌詞を見せてくるのが、嫌とまではいかないけど恥ずかしく感じて自分は直視できない。 そういった点で歌詞を強調しなくてもいいくらい人間の声に近い音を出せるっていうのが、ボカロをボーカルシンセサイザーだとみる自分には魅力的に思えて、自分もやりたくなってきた。 元はあまり大したことがなくても、弄れば弄るほど化けていく可能性がある、っていうのはある意味チップチューンに似ていて自分に合っているのかもしれない。

基本慎重な性格の自分でも、趣味のことくらいは衝動買いしてもいいよっていうスタンスをとろうとしていたので、お盆休みの間に初音ミクのNT版を買ってみた。 ただあまり周りのことを考えずに買ってしまったので、作曲環境がチップチューンを作ることしか考えてなくてPCのスペックがしょぼかったり、まともなDAWが用意できていなかったので、結局PCやディスプレイ、DAWまで整備することになった。
予想以上に出費したけど、DAWを使った作曲自体数年ぶりだったので色々触りながら曲を作るのも楽しく、ボカロをきっかけにしてやっとまともにDTMerに戻ってきた感じだ。 とりあえずミクの扱いに慣れるために、ボーカルのラインをまねてフレーズを歌わせてみた。

閃光 初音ミクNT テスト - YouTube

元がある歌を真似るのは、単に真似るだけでいいのでそんなに難しくない。 ただ単に真似するのでなく自分オリジナルの歌わせ方にするには、人間がどのような歌い方をしているのかを知っておかないといけない。
自分は歌詞が書けないけど、できたらオリジナル楽曲も作ってみたいと思うし、そのためにも昔ゲーム局の耳コピして曲作りのコツを掴んでいったように、考えて真似してみていい感じの歌声を作れるようになりたい。

あとこれまでボカロの曲を聞いたことがそんなになかったので、YouTubeとかでアップされている曲を少しずつ聞くようにしている。 昔のボカロと今のボカロだと、曲の感じが違うってことを聞いたりしてるけど、自分は今も昔もわからないのでとりあえず聞いてみることにしている。
動画を漁っていって、自分の中ではボカロ=キャラのイメージがあったけど、意外とMVはそうでもなくてあくまでもボーカルとして扱っているのもある。 個人的にはそっちのほうが好きかもしれない。 でも楽曲の良さはビジュアルと関係ないと思いたいので、曲に集中していろいろ聴く経験をしたい。